今週の経済イベント/相場予想
今週は数多くの米経済指標を控えています。
日付 | 時間 | 経済指標 | 市場予想 | 前回結果 |
8/30(水) | 21:15 | 8月ADP雇用統計 | 188K | 178K |
21:30 | 2QGDP(前期比年率/二次速報) | 2.7% | 2.6% | |
8/31(木) | 21:30 | 7月PCEコアデフレーター(前年比) | 1.40% | 1.40% |
9/1(金) | 21:30 | 8月非農業部門雇用者数変化 | 180K | 209K |
21:30 | 8月失業率 | 4.30% | 4.30% | |
21:30 | 8月平均時給(前月比) | 0.20% | 0.30% | |
22:45 | 8月Markit製造業PMI | 52.6 | 52.5 | |
23:00 | 8月ISM製造業景況指数 | 56.5 | 56.3 |
引き続き注目するべきなのはインフレ指標なのでしょうが、
今週発表予定である8月PCEコアデフレーターについては、既に先日8月CPIが発表され
ていることもあり、CPI程の注目度合いではなさそうです。
平均時給についても、これも割りと中長期的な視点で見る必要であるため、今月の結果が予想を上振れたからと言って、中長期的なドル円の押し上げ材料にはならなさそうです。
今週の相場予想:
底堅く推移(108円00銭~110円50銭)
上記経済指標も勿論重要で、発表直後には相場が大きく変動があるかとは思いますが、
今週のドル円相場を考える上では米政治情勢や、地政学的リスクの部分も重要になるかと思います。
今週に限って言えば、北朝鮮祝日等の既に決まっているイベントはありません。
更に、先週26日(土)にもミサイルが3発発射されましたが、週明けのドル円のミサイ
ル発射に対する反応は特段見受けられなかったことを踏まえると、徐々に市場は慣れて
きたようにも思います。
米政治面でも、来週以降は米議会の夏季休会期間が終了し本格的に動き始めることが予
想されますが、今週大幅に様子が変わることは想定しづらいように思います。
30日(水)からはトランプ米大統領が税制改革への支持を呼び掛けるべく遊説を行う予
定で、散々後退してきた税制改革への期待も徐々に高まってくる可能性があると思いま
す。
従って、個人的な見解としては、じりじりと下がり続けてきたドル円も今週はやや反発
し、底堅く推移するのではないかと予想しています。
底堅いと考えるもう一つの理由として、①米金利、②ドル指数を見てもドルの下限に近い水準で推移しており、今週下限水準を下抜ける程の材料がない限り、やはり反発する可能性が高いのではないかと見ているからです。
ドル指数
ここ数年、ドル指数は92付近を下限として反発する局面が散見されており、今既に92.50付近で推移していることから、ここら辺で反発すると可能性が高いと見ています。
米金利(10年債利回り)
米10年債利回りについては、2.10%(6/14安値)が一つの意識されるレベルかと思います。ここを下抜けるとするすると2%割れしてしまってもおかしくないように思いますが、足元では税制改革に対する期待も若干市場では出始めていることもあり、明確にこのレベルを割れる材料もないのではないかと考えています。
以上の理由から、今週は再び110円の大台に突入するのではないかと予想しています。
ただし、経済指標結果や突発的なニュース等を背景にドル円が急落した場合は、4月の
安値である108円13銭を一つの目安として注視していきたいと思います。