ジャクソンホール会議を控えて(2017年8月23日)

こんばんわ。

 

今週末(24日-26日)にはジャクソンホールでのイエレンFRB議長、ドラギECB総裁、黒田日銀総裁等のスピーチを控えています。

 

シンポジウム自体の開催期間は、

8月25日午前9時~8月27日午前5時(日本時間)

となっているようです。

 

例年金融政策に関する言及がなされるケースが見受けられますが、今年のテーマは、

 

"Fostering a Dynamic Global Economy"

 

日本語に訳すならば、”ダイナミックな世界経済を求めて”とでもなるのでしょうか。

 

ちなみに過去5年間のテーマはこんな感じです。

2017: Fostering a Dynamic Global Economy

2016: Designing Resilient Monetary Policy Frameworks for the Future

2015: Inflation Dynamics and Monetary Policy

2014:Re-Evaluating Labor Market Dynamics

2013:Global Dimensions of Unconventional Monetary Policy

 

やはりタイトルを見ても金融政策に関する話が多そうです。

 

ちなみに各国総裁のスピーチのスケジュール(予定)は、

・イエレンFRB議長:25日(金)23時~

・ドラギECB総裁:26日(土)4時~

・黒田日銀総裁:未定

 

カーニーは2012年以降5年連続で出席していたものの、今回は出席を見送るようです。

 

逆に、ドラギは最後の出席が2014年と3年振りなだけに、何か金融政策への言及もあるのではないかと、一部では期待も高まっていましたが、先日ECB関係筋から金融政策について言及しないとの報道もあり、動向が気になります。

https://jp.reuters.com/article/ecb-policy-draghi-idJPKCN1AW0SP

 

米国でも引き続き根強いインフレ鈍化懸念が意識される中で、金融政策について言及がなされるか注目したいところです。

FRBも最初はインフレ鈍化は一時的と指摘していた一方で、先日公表された7月FOMC議事要旨では、下記のような記述があり、徐々にFRB内でもインフレに慎重な見方が出てきているのかなという印象を持ちました。

"some likelihood that inflation might remain below 2 percent for longer than they currently
expected"

当初FRBが想定していたよりも長い期間に渡って、FRBが目標としている物価上昇率2%を下回る水準で推移するだろう、という見方を数人がしているということですね。

https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/fomcminutes20170726.pdf

 

今週のジャクソンホールイベントを通過すると、来週は米経済指標(ISM製造業・非製造業、雇用統計等)も多く控えており、その後はFOMC、ECB、MPC等の金融政策イベントも予定されているので、イベントにつきない感じになりそうです。

 

それではまた。